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エルトン・ジョンの肖像 Empty Sky

エルトンの記念すべきソロ・デビュー・アルバム。低予算のためか全体的にサウンドがチープなのは否めないが、多くのファンが名曲と挙げるG「スカイライン・ピジョン」を筆頭に、タイトル曲@「うつろな空」やA「ヴァル・ハラ」、D「恋人よ明日って」などの佳曲が揃っていて、ブレークの予感を思わせる作品になっている。
デビュー当時は全く話題にならなかったが、USではエルトン人気のピーク時1975年に新アルバム・ジャケット(右)で再発売され、チャート6位まで上昇した。
プロデュースはスティーブ・ブラウン。バックにカレブ・クウェイ(g)、ロジャー・ポ―プ(dr)、ナイジェル・オルスン(dr)らが参加。
(US 1975年1月、UK 1969年6月発売)
【チャート最高位】US #6(1975), UK --
■曲目■
@うつろな空 Empty Sky
Aヴァル・ハラ Val-Hala
Bウェスタン・フォード・ゲイトウェイ Western Ford Gateway
C2000年の賛美歌 Hymn 2000
D恋人よ明日って何 Lady What's Tomorrow
E帆船 Sails
F絞首台 The Scaffold
Gスカイライン・ピジョン Skyline Pigeon
Hガリヴァーの追想 Gulliver/It's Hay Chewed/Reprise
☆☆☆☆☆☆
エルトン・ジョン Elton John ●
プロデューサーにガス・ダッジョン(以降「Blue Moves」まで連続プロデュース)を迎えて制作されたセカンド・アルバム。当時のシンガーソングライター・ブームにも乗って、エルトンの人気と評価を一気に高めた歴史的名盤である。
今やエルトンの代名詞ともいえる@「僕の歌は君の歌」のほかB「パイロットにつれていって」、F「60才のとき」、E「人生の壁」などエルトンの初期の代表曲を収録。ポール・バックマスターのオーケストラ・アレンジも秀逸である。
この頃のエルトンは「現代の吟遊詩人」、「コンテンポラリー・ポップの異端児」などと呼ばれていた。この作品でグラミー賞の最優秀アルバムと新人賞にノミネートされた。
'08年に未発表曲やレア音源を含めたCD2枚組「Deluxe Edition」が発売された
(US 1970年6月、UK 1970年4月発売)
【チャート最高位】US #4, UK #11 【シングル(US)】Border Song(#92), Your Song(#8)
■曲目■
@僕の歌は君の歌 Your Song
A君は護りの天使 I Need You To Turn To
Bパイロットにつれていって Take Me To The Pilot
Cルイーズに靴紐はない No Shoestrings On Louise
Dハイアントンの思い出 First Episode At Hienton
E60才のとき Sixty Years On
F人生の壁 Border Song
G驚きのお話 The Greatest Discovery
H檻の中に住みたくない The Cage
I王は死ぬものだ The King Must Die
☆☆☆☆☆☆☆
エルトン・ジョン3 Tumbleweed Connection ★
カントリー・ロック調に施されたアレンジやアルバム・ジャケットにみられるように、アメリカをかなり意識したサード・アルバム。名曲A「遅れないでいらっしゃい」、映画で使われたG「過ぎし日のアモリーナ」、エルトンがライブで好んで演奏するI「布教本部を焼き落とせ」などを収録している。F「愛の歌」は新鋭のシンガー・ソングライター、レスリー・ダンカンの作品で、
彼女自身も歌とギターで参加している。また、ロッド・スチュアートがB「故郷は心の慰め」をカバーするなど、
当時のエルトンの楽曲は人気で他のアーチスト達(スリー・ドッグ・ナイト、ニルソンなど)が挙って演奏した。このアルバムからディー・マレー(b)が参加。
'08年に未発表曲やレア音源を含めたCD2枚組「Deluxe Edition」が発売された。
(US 1971年1月、UK 1970年10月発売)
【チャート最高位】US #5, UK #6
■曲目■
@名高い盗賊の伝説 Ballad Of A Well-Known Gun
A遅れないでいらっしゃい Come Down In Time
B故郷は心の慰め Country Comfort
C君は君の親父の息子 Son Of Your Father
D父の銃 My Father's Gun
E聖ペテロよ、私はこれから何処へ Where To Now St. Peter?
F愛の歌 Love Song
G過ぎし日のアモリーナ Amoreena
H老兵の話 Talking Old Soldiers
I布教本部を焼き落とせ Burn Down The Mission
☆☆☆☆☆☆
エルトン・ジョン・ライヴ! 17-11-70 (US Title "11-17-70")
1970年11月17日、NYでのラジオ番組の公開ライブ録音盤。エルトン、そしてナイジェル(dr)とディー(b)の3人だけで演奏されたが、
とても3人だけの演奏とは思えないほどパワフルだ。特にローリング・ストーンズの名曲のカバーD「ホンキー・トンク・ウィメン」は圧巻だ。
ロックンローラー・エルトンを世界に知らしめた作品といえる。A「過ぎし日のアモリーナ」は後年発売されたリマスターCD盤にのみ収録。
(1971年3月発売)
【チャート最高位】US #11, UK #20
■曲目■
@悪い月 Bad Side Of The Moon
A過ぎし日のアモリーナ Amoreena
Bパイロットにつれていって Take Me To The Pilot
C60才のとき Sixty Years On
Dホンキー・トンク・ウィメン Honky Tonk Women
Eキャン・アイ・プット・ユー・オン Can I Put You On
F布教本部を焼き落とせ(マイ・ベイビー・レフト・ミー/ゲット・バック) Burn Down The Mission(including:My Baby Left Me/Get Back)
☆☆☆☆
フレンズ〜オリジナル・サウンドトラック Friends ●
幼い男女の恋愛を描いたイギリス映画「フレンズ〜ポールとミシェル」(監督:ルイス・ギルバート、主演:アニセー・アルビナ、ショーン・バリー)のオリジナル・サントラ盤。
シングル・カットされた@「フレンズ」などのヴォーカル曲はもちろん、スコアを含む全曲をエルトンが書いている。ポール・バックマスターのオーケストラ・アレンジも素晴らしく、映画に登場するフランス・アルルの田園風景にぴったりだ。
このアルバム単体ではCD化されなかったが、アルバム「Rare Masters」に全曲収録され聴くことができる。
(1971年4月発売)
【チャート最高位】US #36, UK #-- 【シングル(US)】Friends(#34)
■曲目■
@フレンズ Friends
Aハニー・ロール Honey Roll
Bフレンズの変奏 Variation On Friends
C四季のテーマ(初めてのくちづけ) Thmeme Seasons(The First Kiss)
Dミシェルの唄の変奏 Variation On Michelle's Song(A Day In The Country)
Eキャン・アイ・プット・ユー・オン Can I Put You On
Fミシェルの唄 Michelle's Song
G田園の一日 I Meant To Do My Work Today(A Day In The Countery)
Hフォー・ムーズ Four Moods
I四季はめぐり来る Seasons Reprise
☆☆☆☆☆
マッドマン Madman Across The Water ★2
全編に壮大なオーケストラ・アレンジを施したアルバム。ポール・バックマスターという人が'70年代初期のエルトン作品に残した
功績はたいへん重要で、彼の存在抜きでこの当時の作品を語ることはできないだろう。ロック色をあえて抑えたためか全体的にやや暗いイメージがあるのが難だが、シングル・ヒットした@「可愛いダンサー」、A「リーヴォンの生涯」やD「黄昏のインディアン」など、
地味ながら良質のナンバーが揃っている。ただ、当初ご本人はあまりこのアルバムを好まなかったようである。後年、自己評価は変わったようだが。
「Elton John」から続いたいわゆるStrings Periodの時代はこの作品で幕を閉じる。
(1971年11月発売)
【チャート最高位】US #8, UK #41 【シングル(US)】Levon(#24), Tiny Dancer(#41)
■曲目■
@可愛いダンサー(マキシンに捧ぐ) Tiny Dancer
Aリーヴォンの生涯 Levon
B愛すべき男、レザー・フェイス Razor Face
Cマッドマン Madman Across The Water
D黄昏のインディアン Indian Sunset
Eホリデイ・インのやすらぎ Holiday Inn
F人生とは腐った桃のよう Rotten Peaches
G偽りの人々 All The Nasties
Hグッドバイ Goodbye
☆☆☆☆☆☆☆
ホンキー・シャトゥ Honky Chateau ★
エルトンはこの作品で前作までのどちらかというと「暗」のイメージを払拭、明るいヒット性の高い楽曲を揃えたポップ・ロック・アルバムを発表した。このポップ路線への変更は商業的に大成功する。このアルバムはエルトン初のUSチャート第1位を記録、'70年代黄金時代の幕開けを印象付ける1枚になった。
タイトルに「シャトゥ」とあるように、フランスの古城にあるスタジオで録音。
このアルバムからデイヴィー・ジョンストン(g)が正式参加、ナイジェル、デイヴィー、ディーのお馴染みバンド・トリオが誕生した。シングル・ヒット曲@「ホンキー・キャット」、D「ロケットマン」や名曲の誉れ高い「モナ・リザ・アンド・マッド・ハッター」収録。
(1972年5月発売)
【チャート最高位】US #1(5wks), UK #2 【シングル(US)】Rocket Man(#6), Honky Cat(#8)
■曲目■
@ホンキー・キャット Honky Cat
Aメロウ Mellow
B自殺の予感 I Think I'm Going To Kill Myself
Cスージィ Susie(Dramas)
Dロケット・マン Rocket Man(I Think It's Going To Be A Long Long Time)
Eサルヴェイション Salvation
Fスレイヴ Slave
Gエイミー Amy
Hモナ・リザ・アンド・マッド・ハッター Mona Lisas And Mad Hatters
Iハーキュリーズ Hercules
☆☆☆☆☆☆☆
ピアニストを撃つな! Don't Shoot Me I'm Only The Piano Player ★3
前作に引き続きロック・ポップ路線で、オールディーズ風あり、カントリー風ありのバラエティなアルバムに仕上がっている。
このアルバムと初のナンバー1シングルH「クロコダイル・ロック」や@「ダニエル」の大ヒットで、エルトンは名実共に
スーパースターの仲間入りを果たした。アルバム・タイトルはフランソワ・トリュフォー監督のフランス映画「ピアニストを撃て!」のパロディ。
映画館を模したアルバム・ジャケットと映画のパンフレットに見立てた付録のブックレットが素敵だった。ローリング・ストーンズ誌に「エルトンの使い捨てアルバム」などと酷評されたのは、
2作続けてのポップ路線を批判してのことだろう。
(1973年1月発売)
【チャート最高位】US #1(2wks), UK #1(6wks) 【シングル(US)】Crocodile Rock(#1), Daniel(#2)
■曲目■
@ダニエル Daniel
A僕には先生が必要 Teacher I Need You
Bにわとこのワイン Elderberry Wine
Cベイビーと僕のためのブルース Blues For My Baby And Me
Dミッドナイト・クリーパー Midnight Creeper
E罪人にあわれみを Have Mercy On The Criminal
Fティーン・エイジャーのアイドル I'm Going To Be A Teenage Idol
Gテキサスのラヴ・ソング Texan Love Song
Hクロコダイル・ロック Crocodile Rock
Iハイ・フライング・バード High-Flying Bird
☆☆☆☆☆☆☆☆
黄昏のレンガ路 Goodbye Yellow Brick Road ★7
エルトンの全アルバム中、最も評価・人気の高い歴史的名盤である。エルトン初の2枚組アルバム(CDでは1枚に収録)として発売され大ヒット、1974年ビルボード・アルバム年間チャートで第1位に輝いた。
楽曲・アレンジ共に充実した内容であり、高音が際立ったエルトンの歌声もまさしく絶頂期で素晴らしい。C「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」、B「ベニーとジェッツ」、M「土曜の夜は僕の生きがい」の
大ヒット・シングルの他、ライブでお馴染みの@「葬送〜血まみれの恋はおしまい」などを収録。
またA「風の中の火のように」は後年ダイアナ元皇太子妃追悼曲として大ヒットした「Candle In The Wind 1997」のオリジナル・ヴァージョンである。
イアン・ベックらによるアルバム・ジャケットも秀逸。
(1973年10月発売)
【チャート最高位】US #1(8wks), UK #1(2wks) 【シングル(US)】Saturday Night's Alright For Fighting(#12), Goodbye Yellow Brick Road(#2), Bennie And The Jets(#1)
■曲目■
@葬送〜血まみれの恋はおしまい(メドレー) Funeral For A Friend(Love Lies Bleeding)
A風の中の火のように(孤独な歌手、ノーマ・ジーン) Candle In The Wind
Bベニーとジェッツ(やつらの演奏は最高) Bennie And The Jets
Cグッバイ・イエロー・ブリック・ロード Goodbye Yellow Brick Road
Dこんな歌にタイトルはいらない This Song Has No Title
Eグレイ・シール Grey Seal
F碧の海ジャマイカにおいで Jamaica Jerk-Off
G僕もあの映画をみている I've Seen That Movie Too
Hスィート・ペインテッド・レディ Sweet Painted Lady
Iダニー・ベイリーのバラード(ケンタッキーの英雄の死) The Ballad Of Danny Bailey(1909-34)
Jダーティ・リトル・ガール Dirty Little Girl
K女の子、みんなアリスに首ったけ All The Girls Love Alice
Lツイストは踊れない Your Sister Can't Twist(But She Can Rock‘n Roll)
M土曜の夜は僕の生きがい Saturday Night's Alright For Fighting
N歌うカウボーイ、ロイ・ロジャース Roy Rogers
Oこんな僕こそ病気の典型 Social Disease
Pハーモニー Harmony
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
カリブ Caribou ★2
コロラド州カリブ・ランチにて録音された作品。タワー・オブ・パワーやビーチ・ボーイズのブルース・ジョンストンらをゲストに迎えてのロック・ポップ路線第4弾。
当初、フランク・シナトラの復活アルバムを文字って「Pink Eyes Is Back」というタイトルにする予定だったがシナトラ側からクレーム、急遽「Caribou」と変更された。
「Goodbye Yellow Brick Road」をひとつのピークと見る向きもあり、評価的にはいまひとつだが、個人的には良質のポップ・アルバムだと思う。
シングル・ヒット曲@「あばずれさんのお帰り」、H「僕の瞳に小さな太陽」、名曲I「ティッキング(母さんの言葉)」など収録。このアルバムからレイ・クーパー(perc)が正式参加。
(1974年6月発売)
【チャート最高位】US #1(4wks), UK #1(2wks) 【シングル(US)】Don't Let The Sun Go Down On Me(#2), The Bitch Is Back(#4)
■曲目■
@あばずれさんのお帰り The Bitch Is Back
Aピンキー Pinky
Bグリムズビー(美しき故郷) Grimsby
Cディキシー・リリー(ショーボートが川を行く) Dixie Lily
Dソラー・プレステッジ・ア・ガモン(ぎらぎら太陽マークの特上ハム) Solar Prestige A Gammon
Eニューヨークの尻軽女 You're So Static
F空飛ぶ円盤 I've Seen The Saucers
Gスティンカー(虫けらのような男) Stinker
H僕の瞳に小さな太陽 Don't Let The Sun Go Down On Me
Iティッキング(母さんの言葉) Ticking
☆☆☆☆☆☆☆☆
グレイテスト・ヒッツ Greatest Hits ★16
エルトン初のベスト盤であり、全アルバム中最も売れた作品。収録曲11曲中9曲がベスト10入り、2曲がナンバー1獲得という
まさしくグレーテスト・ヒッツの名に相応しいベスト盤だ。10週間アルバム・チャートのトップを独占、'75年のUS年間アルバム・チャート第1位を獲得した。USの
歴代アルバム売り上げ数でも堂々20傑に入るベストセラー。
(1974年11月発売)
【チャート最高位】US #1(10wks), UK #1(11wks)
■曲目■
@僕の歌は君の歌 Your Song
Aダニエル Daniel
Bホンキー・キャット Honky Cat
Cグッバイ・イエロー・ブリック・ロード Goodbye Yellow Brick Road
D土曜の夜は僕の生きがい Saturday Night's Alright For Fighting
Eロケット・マン Rocket Man(I Think It's Going To Be A Long Long Time)
*Fベニーとジェッツ(やつらの演奏は最高) Bennie And The Jets
G風の中の火のように Candle In The Wind
H僕の瞳に小さな太陽 Don't Let The Sun Go Down On Me
I人生の壁 Border Song
Jクロコダイル・ロック Crocodile Rock
注)*はUK盤未収録。
キャプテン・ファンタスティック Captain Fantastic & The Brown Dirt Cowboy ★3
USアルバム・チャート史上初の初登場第1位の偉業を成し遂げた、「Goodbye Yellow Brick Road」と並ぶエルトンの代表作であり、歴史的名盤。
バーニーとの出会いから貧しかった下積み時代、デビューの頃のエピソードなど、エルトンとバーニーの体験談がそのまま作品となったコンセプト・アルバム。
エルトン本人も「最も重要」と位置づけている作品である。ナイジェル、ディー、デイヴィー、レイのお馴染みのバック・メンバーのみで制作された。
初盤には二人の若かりし頃の写真で構成された豪華ブックレットと歌詞集が付いていた。
シングル・ヒットしたD「僕を救ったプリマドンナ」を収録。
'05年に'75年発売当時のライブ盤を含むCD2枚組「Deluxe Edition」が発売された。
(1975年5月発売)
【チャート最高位】US #1(7wks), UK #2 【シングル(US)】Someone Saved My Life Tonight(#4)
■曲目■
@キャプテン・ファンタスティックとブラウン・ダート・カウボーイ(エルトン、バーニーの華麗な夢) Captain Fantastic And The Brown Dirt Cowboy
Aバベルの塔 Tower Of Babel
B苦しみの指先 Bitter Fingers
C汽笛が鳴ったらおしえて Tell Me When The Whistle Blows
D僕を救ったプリマドンナ Someone Saved My Life Tonight
Eミール・チケット (Gotta Get A)Meal Ticket
F僕に迫る自殺の誘惑 Better Off Dead
Gライティング(歓びの歌をつくる時) Writting
H幼き恋の日々 We All Fall In Love Sometimes
Iベールの中の遠い想い出 Curtains
☆☆☆☆☆☆☆☆
ロック・オブ・ザ・ウェスティーズ Rock Of The Westies ★
前作同様、USアルバム・チャート初登場1位を獲得した作品だが、「Caribou」と同様、前作との比較は避けられず評価はあまり芳しくない。
エルトンのアルバム中最もロック色の濃い作品でありながら、シングル向きの曲があまりに少ないためか、とても地味な印象を受ける。更に金銭的なトラブルからナイジェルとディーの二人が
バンドから脱退、ファンにはショッキングな出来事であった。新メンバーにはカレブ・クウェイ、ロジャー・ポープら復活組の他、ジェームズ・ニュートン・ハワード(key)、
ケニー・パッサレリ(b)が新たに参加している。USナンバー1ヒットのB「アイランド・ガール」ほかC「今夜は怖いぜ!」などを収録。
(1975年10月発売)
【チャート最高位】US #1(3wks), UK #5 【シングル(US)】Island Girl(#1), Grow Some Funk Of Your Own/I Feel Like A Bullet(#14)
■曲目■
@メドレー(助けて!〜水曜の晩じゃないといい〜厄介女) Medley(Yell Help, Wednesday Night, Ugly)
Aダン・デア(未来のパイロット) Dan Dare(Pilot Of The Future)
Bアイランド・ガール Island Girl
C今夜は怖いぜ!(国境の町酒場) Grow Some Funk Of Your Own
Dさすらいの弾丸(ロバート・フォードの拳銃) I Feel Like A Bullet(In The Gun Of Robert Ford)
Eストリート・キッド Street Kids
Fハード・ラック・ストーリー Hard Luck Story
Gなぐさめを僕に Feed Me
Hビリー・ボーンズと白い鳥(船が沈む、食い止めろ!) Billy Bones And The White Bird
☆☆☆☆☆
ヒア・アンド・ゼア Here And There ★
エルトン2作目のライブ録音盤。A面(Here)がロンドン、B面(There)がニューヨークでのライブ(ともに'74年)でオリジナル盤は全9曲。バンドは「Captain Fantastic...」と同じメンバーだ。
初のフルバンド・ライブも如何せん曲数が少なすぎて物足りなさがあった。その後'95年にリマスターCDが発売。新たに16曲を加えた全25曲の
豪華ライブ盤に生まれ変わった。ここで紹介している曲目はリマスター盤のものである。なんと言っても聴き所はNY盤にジョン・
レノンがゲスト出演しているところ。レノンとの競演作Disc-2G「真夜中を突っ走れ」がUSチャート第1位になったことから実現したのだが、レノンにとってここで聴ける3曲(ThereG〜I)が貴重な最期のライブ録音となった。
(1976年4月発売)
【チャート最高位】US #4, UK #6
■曲目■
【Disc-1:Live in London】
@スカイライン・ピジョン Skyline Pigeon
A人生の壁 Border Song
*Bパイロットにつれていって Take Me To The Pilot
*C故郷は心の慰め Country Comfort
D愛の歌 Love Song =with Leslie Duncan=
*E悪い月 Bad Side Of The Moon
*F布教本部を焼き落とせ Burn Down The Mission
Gホンキー・キャット Honky Cat
Hクロコダイル・ロック Crocodile Rock
*I風の中の火のように Candle In The Wind
*J僕の歌は君の歌 Your Song
*K土曜の夜は僕の生きがい Saturday Night's Alright For Fighting
【Disc-2:Live in New York】
@葬送〜血まみれの恋はおしまい Funeral For A Friend(Love Lies Bleeding)
Aロケット・マン Rocket Man(I Think It's Going To Be A Long Long Time)
Bパイロットにつれていって Take Me To The Pilot
Cベニーとジェッツ(やつらの演奏は最高) Bennie And The Jets
*Dグレイ・シール Grey Seal
*Eダニエル Daniel
*Fニューヨークの尻軽女 You're So Static
*G真夜中を突っ走れ Whatever Gets You Thru The Night =with John Lennon=
*Hルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ Lucy In The Sky With Diamonds =with John Lennon=
*Iアイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア I Saw Her Standing There =with John Lennon=
*J僕の瞳に小さな太陽 Don't Let The Sun Go Down On Me
*K僕の歌は君の歌 Your Song
*Lあばずれさんのお帰り The Bitch Is Back
注)*は'95年のリマスター盤で新たに追加された曲。
☆☆☆☆☆☆☆
蒼い肖像 Blue Moves ★
エルトンらが設立したレーベル「Rocket」からのエルトン作品第1弾。エルトンにとって2作目の2枚組となるこのアルバムは、タイトルどおり全体を
ブルーな雰囲気が支配しており、曲によっては悲壮感さえ漂う。エルトンがスーパースターの座に君臨することに疲れ果て、精神的にもかなり参っていた頃であり、
同じようにバーニーも私生活でトラブルを抱えていた、そんな時期のアルバムである。エルトンはこの後バーニーやガスとのコンビ解消を決断、活動を休止してしまう。Disc-1A「トゥナイト」、C「カメレオン」、SIDE-2D「ある男の終曲」、G「アイドル」などの名曲は、いづれも
悲しいまでに美しい。当時のエルトンの心情が溢れてくるようだ。ヒット曲Disc-2@「悲しみのバラード」収録。
(1976年10月発売)
【チャート最高位】US #3, UK #3 【シングル(US)】Sorry Seems To Be The Hardest Word(#6), Bite Your Lip(#28)
■曲目■
【Disc-1】
@序曲 Your Starter For
Aトゥナイト Tonight
Bちっぽけな町 One Horse Town
Cカメレオン Chameleon
Dブギー・ピルグリム Boogie Pilgrim
Eかごの小鳥(エディット・ピアフに捧げる歌) Cage The Songbird
Fクレージー・ウォーター Crazy Water
Gショルダー・ホルスター Shoulder Holster
【Disc-2】
@悲しみのバラード Sorry Seems To Be The Hardest Word
Aアウト・オブ・ザ・ブルー Out Of The Blue
B17才と20才の頃 Between Seventeen And Twenty
C大きな瞳の陽気な娘 The Wide Eyed And Laughing
Dある男の終曲 Someone's Final Song
E愛しのシュラー Where's The Shoorah?
F神はいるの If There's A God In Heaven(What's He Waiting For?)
Gアイドル Idol
H架空のテレビ番組主題歌 Theme From A Non-Existent TV Series
Iバイト・ユア・リップ Bite Your Lip(Get Up And Dance!)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
グレイテスト・ヒッツ Vol.2 Greatest Hits Volume U ★5
エルトンのベスト盤第2弾。DJMからの最後のアルバムで、'74年から'76年のヒット曲を中心にセレクトされている。10曲中7曲がベスト10入り、ナンバー1ヒットが4曲も含まれている割には
地味なベスト盤の印象だ。US盤ではRocketレーベルからのシングル(BとC)がカットされている。
(1977年9月発売)
【チャート最高位】US #21, UK #6 【シングル(US)】Lucy In The Sky With Diamonds('74 #1), Philadelphia Freedom('75 #1)
■曲目■
@あばずれさんのお帰り The Bitch Is Back
Aルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ Lucy In The Sky With Diamonds
*B悲しみのバラード Sorry Seems To Be The Hardest Word
*C恋のデュエット Don't Go Breaking My Heart =with Kiki Dee=
D僕を救ったプリマドンナ Someone Saved My Life Tonight
Eフィラデルフィア・フリーダム Philadelphia Freedom
Fアイランド・ガール Island Girl
G今夜は怖いぜ! Grow Some Funk Of Your Own
Hリーヴォンの生涯 Levon
Iピンボールの魔術師 Pinball Wizard
注)*はUS盤未収録、替わりに「Tiny Dancer」、「I Feel Like A Bullet」が収録されている。
シングル・マン A Single Man ★
2年間の活動休止後、満を持して発表された作品。
プロデュースをクライヴ・フランクスとエルトン自身が担当、作詞家にゲイリー・オズボーン(元ヴィグラス&オズボーン)を迎え、バック・メンバーもデイヴィーとレイ以外は一新。文字どおり「シングル・マン・エルトン」の
復帰アルバムとなった。
美しい@「愛の輝き」、ポップなE「パート・タイム・ラヴ」、インストゥルメンタルのJ「ソング・フォー・ガイ」など
バラエティに富んだ内容だが、全体的には「Blue Moves」の雰囲気を継承していて、やや暗めなイメージ。この久々のアルバム、ファンとしては素直に喜ぶ一方で、
バーニーとの決別という現実に複雑な思いで針を落としたものだ。
(1978年10月発売)
【チャート最高位】US #15, UK #8 【シングル(US)】Part-Time Love(#22)
■曲目■
@愛の輝き Shine On Through
Aリターン・トゥ・パラダイス Return To Paradise
B今・・・だから愛 I Don't Care
Cビッグ・ディッパー Big Dipper
D浮気のゆくえ It Ain't Gonna Be Easy
Eパート・タイム・ラヴ Part-Time Love
Fジョージア Georgia
Gシューティング・スター Shooting Star
Hマッドネス Madness
I幻想 Reverie
Jソング・フォー・ガイ Song For Guy
☆☆☆☆☆☆
ヴィクティム・オブ・ラヴ〜恋に捧げて Victim Of Love
「何故?」・・・当時のファンの思いを一言で表現すればこうなる。ドナ・サマーで名を売ったミュンヘン・ディスコの
プロデューサー、ピート・ベロッティーを迎えて制作されたノン・ストップ・ディスコ・アルバム。
エルトン自身の作曲した楽曲は無く、完全にボーカリストに徹している。オリジナル・アルバムだが、エルトンが試行錯誤の末
挑戦した実験的アルバムという見方が正解なのかもしれない。それにしても何故ディスコか、という疑問は残るが・・・
シングルF「恋に捧げて」収録。
(1979年10月発売)
【チャート最高位】US #35, UK #41 【シングル(US)】Victim Of Love(#31)
■曲目■
@ジョニー・B・グッド Johnny B. Good
A愛の世界 Warm Love In A Cold World
Bボーン・バッド Born Bad
Cサンダー・イン・ザ・ナイト Thunder In The Night
Dスポットライト Spotlight
Eストリート・ブギー Street Boogie
F恋に捧げて・・・ Victim Of Love
☆☆